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毛利太嘉(もうりたか)

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なぜ僕がこのワックスをたくさん集め、なぜこんなブログを書いているのか。

1つ目は

僕も昔は髪の毛をセットして、失敗する事が多かった。⁡

「なんで上手くセット出来ないんだろう」

「どうしたら上手くなるんだろう」

「同じものを使って、なんで友達は上手くセット出来てるんだろう」

⁡今となれば、髪質によって合う、合わないワックスがあることがわかるが、当時はただ自分のセットが下手くそなだけだと思っていた。⁡

「自分の髪質」も知らないし、説明された時もないし、聞いたこともない

「美容師に勧められたワックスを使う」だけで、それ以上「なぜ?」を考えたこともなかった。

正直今でも美容師をしていなければ、当時と変わらず同じ状況だと思う。

でも美容室で髪の毛がうまくセットしてもらって、「笑顔になって嬉しい気持ちになる」瞬間を僕が美容師になって何度も見てるからこそ

その感情を感じてもらう為の1つの材料として「自分に合うワックス」が大事になってくる。⁡

うまくいかなかったら「もういいや、やーめた」と不器用で超絶めんどくさがりだった自分だからこそ、セットが下手くそな人の気持ちがわかる。

そんな人の為に僕たち美容師ができることの一つだと思っています。

2つ目は

美容師をしていて自分が知らないワックスが多すぎる事に気づいた時。

美容師だからといってこの世の山ほどあるワックス全部は100%知らない。数が多すぎるから。

基本的にお店に契約しているメーカーや自社ワックスがあれば、基本的にそのワックスを使うことばっかりになる。

お客様に「僕ってどんなワックスがあいますか?」

と聞かれて

お店にあるワックスをすすめる。

これには本当にお勧めする場合は勿論あるけど美容師の視点からすると

「これしかほとんど知らない」や「店販として売れる」という考えがあっての選択。昔は僕もそうだった。

そもそも僕自身、昔から束感セットみたいな髪型をあまりやったことが無く、ジェルでかっちこちに固めるスタイルや、濡れ感のある男らしいスタイルの方が好きだった。

だから自分でワックスなんか買った時も使うこともほとんどなかった。

ジェル一択だった。

でも美容師として本当にそのお客様に対して「パーソナルな答えなのか?」と疑問を感じた。

ましてやメンズを特化している美容師のくせに答えられない自分がダサいなと思った。

お客様の髪の毛を担当させて頂くほど、髪質やライフスタイルによってお勧めするものが全く違う。

同じワックスでも髪質が違えば「なんだこのワックス、めちゃくちゃ使いずらい」と、使わなくなって数年後に乾いて固まって捨てる。というのは男性は一度はあるあるだと思う。

自分の主観のゴリ押し状態で、使いづらかったら「一般のお客様と美容師で経験値が違うから仕方ない」で終わらせるのは無責任すぎないか?

「かっこよくなれる」「かっこよくなれた」というのは、セットまで出来て初めてかっこいい髪型になる。

僕たち美容師が出来るのは当たり前で、お客様が自分でセットする時にカッコよくなれないと意味がない。

美容師が知らなくてお客様が知るわけもない。

【だったら、少しずつでも知らないワックスを買って使ってみよう】

そんな軽い気持ちから買い始めた。

自分の頭にまずは使って→質感は〇〇、セット力は〇〇。→〇〇な髪質には合いそうだ。

そんな感じで繰り返し集めていった。

今では100種類以上あり、正直使い道があまり無く、ハズレたワックスもめちゃくちゃある。

1個1000円くらいとしてももう確実に10万円以上は確実に買っている。アホかもしれない。

でもそれ以上にお客様1人1人にパーソナルなワックスをおすすめする事が出来るようになって

【この間勧めてもらったやつ使ったんですけど、あれめちゃくちゃ使いやすいです!】

と言ってもらえる事が多くなった。それが全ての答えと原動力。僕も嬉しい。

だから今僕のお客様の方であればお店にあるものじゃなく、こっちの方が良いですよ。って自店にないワックスをすすめられた事がある方も多いと思う。

「僕の為」じゃなく「お客様の為」だから。

勿論今でも商品を勧めて、「買ったけど○○で使いづらかった」とかということを聞くこともある。

色々と聞いた上でも本当にそのお客様が求めていることが違う場合はあるし、僕のヒアリングが甘かったりすることもある。

けどそれはお客様の新しい気づきにもなるし

逆に言えば言っていただけた方がそこから改善できるし今後の進め方でも改善できるので僕としてはとてもありがたい。

今では触って手に馴染ませてるうちに、セット力、質感とかがある程度の予測が瞬間的に判断できるようになった。

それでもまだ使ったことのないものがまだまだある。これからもまだまだ知らないものは買う。

よろしくお願い致します。

 

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